第59号 くがねの牧通信より 「祝 結婚!」
2012.05.14 Monday
4月29日(日)大安、志ろがねの牧、長男公太郎君と平泉の老舗お菓子屋さんの三女小織さんの結婚お披露目会が地元の甲地公民館で行われました。すでに今月のまきにて詳細はご存知の方も多いと思いますが、すべてが手作りの本当に温かい会となりました。くがねの牧からは私と親父が招待にあずかり、妻と息子達は鹿踊りを口実に押し掛け参加させて頂きました。清々しい春の晴天のもと、会はこの地域に古くから伝わる伝統芸能鹿踊りで始まり、テレビ岩手の遠藤さんをはじめとする多くの恩人や友人のスピーチに笑ったり涙したり、また料理は地元のお母さん達が心を込めて作って下さった赤飯やお吸い物に舌鼓を打ちました。多くの皆さんの祝福に自然と新郎、新婦の目にも涙が。本当に沢山の感動を貰いました。
吉塚家の長男として生まれた公太郎君は私とは年が九つ離れております。小さい時にはよく両親に連れられて我が家に遊びに来ていました。次男の恭次君が生まれるぐらいまでは毎年のように大晦日なども一緒に過ごした記憶があります。お父さんによく叱られていた公太郎君。あまりのおじさんの厳しさに「吉塚家の子供でなくて良かった。」と子供心に思ったものでした。だって、げんこつされた公ちゃんの頭はその勢いで振動していたぐらいですから・・・。

彼が小学校高学年の頃だったと思いますが、吉塚代表は一大決心をして山地酪農牛乳を立ち上げました。当時はまだ冷蔵車も買えず、ダンプの荷台でパックに詰めてもらった牛乳を盛岡市内まで運び、試飲即売会を行なっておりました。私も学生時代、帰省中に一度手伝いに行ったことがありましたが、公太郎君も一緒について来ていました。「どうぞ、良かったら、飲みませんか。」デパートの食品売り場で少しおどおどした様子で、精一杯声を振り絞ってお客様に牛乳の試飲を勧めていた彼。お昼ご飯で入った食堂では、家計を心配して一番安いラーメンしか頼みません。家で待っている兄弟達を思ってか少し申し訳なさそうにラーメンを食べる彼。最後にはスープを一滴も残さず、平らげるというよりは大事に大事に味わいながら飲み干しました。そんなけなげな公太郎少年の姿に、私は大きな感銘を受け、自分自身の生きる姿勢を問い直していました。
10年ひと昔とはよく言ったもので、いつもお父さんの様子を気にして伏し目がちだった少年は、高校生になるとがっしりとした体躯を身に付け、表情からも自信が見て取れるようになってきました。自転車で高校までの10数キロの道のりを通っていたところに目を付けられ、村の駅伝大会にも無理やり引っ張り出されました。地元チームの沼袋体育会の快進撃が始まったのもまさにその辺りからと言っても過言ではありません。公ちゃんの弟達も何の疑問もなく高校生になると駅伝チームに加わってくれるのも兄貴の姿を見習っているからこそでしょう。
2年間の酪農実習を終えた公太郎君は私と同じように山地酪農家の後継ぎになり、そして牛乳配達にもスタッフとして加わりました。はじめのうちは道を覚えるのに必死で、何度も信号の直前で「公ちゃん! 赤だー!」と助手席から叫んだ事もありましたが、今では「宗君、ここはこうで、あそこはああで。」と配達を取り仕切っています。
盛岡市内までの片道約2時間の道中は本当にいろいろな話をします。牛の話や家族の話題、時には結婚の話もする事もありましたが、いつも上手い具合に話を逸らされます。岩泉でヒッチハイクしたおばさんをトラックに乗せた時も「私の娘をどうか。」と言われ必死に断っていました。それまでほとんど2人の会話に興味を示さなかった私はその話題となるや人が変わったように公太郎君にけしかけたのには、本人も苦笑いでした。こんな事もありました。私と公太郎それに実習に訪れていた女学生とお客さんの誘いで岩洞湖にワカサギ釣りに出掛けたときのことです。私はそのお客さんと結託して寒さを防ぐために張ったテントの中にその実習生と公太郎を2人きりにしようと考えました。もちろん、あわよくば2人の恋の進展を願ってのことです。狭いテント中、私、公ちゃん、研修生そしてお客さん夫婦と5人が氷に開けた直径15センチ程の穴に糸を垂らしています。頃合いをみてお客さん夫婦に目で合図をし、なるべく自然な形でひとり、またひとりとテントの外に出ます。いつの間にかテントの中には公ちゃんと女学生さんが二人っきりになっているというあんばいです。上手く話を弾ませろよと、外の寒い中で釣りを続行しているのですが、なぜが彼はすぐにテントから出てくるのです。「おまえは出てきたら駄目だろう。」そう思いながら、寒いので皆そそくさと中に入ります。しばらくするとまた公太郎が戻ってきます。そして再び作戦開始。ただ二人っきりになるとすぐに外に出てくる公ちゃんでした。

作戦は残念ながら失敗。そんな恥ずかしがりの彼、恋人は牛と鶏と本気で言っていたあの公ちゃんだっただけに、この度の電撃婚には本当に驚きました。いつも吉塚家にはいい意味で驚かされておりますが(笑)。もうひとりの配達のパートナーである恭次君との配達道中でのもっぱらの話題は、公太郎君の結婚話です。飼っている馬と共に志ろがねの牧にやって来る小織さんが、如何に頑固小坊主の手綱を取るか、我々は楽しみでなりません。「頼みましたよ、小織さん。時計をまったく気にしない公太郎のまずはそこから鞭を入れて下さい(笑)」心から期待しております。
なにはともあれ、この素晴らしきご縁に心からおめでとう!! 皆様どうか宜しくお願い致します。
最終日、朝はすごくいい天気だったのですが、
と豪雨
の中、牛達が出走前にパドックを回っている馬のように


の群生地の刈り払いがありました。
まだまだ皆さん、青春真っ只中です。
。
の音が。
、千丈地区。」
、我々の管轄の地区ではありませんか。
に飛び乗り出動です。
。


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